岩手県の人口は、約120万人であり、高齢化率が全国平均を上回っています。
岩手県の人口は昭和36年に1,449,324人と第一のピークを迎え、以後は昭和60年に1,433,611人と第二のピークを迎えました。
平成に入り増減を繰り返しながら140万人台を維持していましたが、平成16年に140万人を、平成25年には130万人を、令和3年には120万人を下回りました。
一方、世帯数は増加傾向にあるため、1世帯当たりの人員数は顕著な減少傾向にあると言えます。

岩手県の内陸部の大部分は山岳丘陵地帯で占められ、西側には秋田県との県境に奥羽山脈があり、これと平行して東部には北上高地が広がっています。 そして、この二つの山系の間を北上川が南に流れ、その流域に平野が広がっています。 沿岸部は、宮古市より北では、典型的な隆起海岸で、海食崖や海岸段丘が発達しています。
岩手県は、陸路、海路、空路いずれの交通インフラも充実。スピーディーな企業活動を支えています。
JR盛岡駅は、東北・北海道新幹線と秋田新幹線の分岐駅でもあり、全国的にも珍しい新幹線の「連結」「切り離し」の様子を見ることができます。
東北の中核拠点として物流ルートの整備が着々と進められている岩手県は、優れた立地条件を備えています。

岩手県の主要な産業は、農業・林業・漁業が挙げられます。
岩手県の農業は日本の「食糧供給基地」としての役割を担うほど盛んであり、近年は米、畜産に加えて園芸を柱とした収益性の高い農業への再編が図られています。
森林面積が県土の77％を占めることから林業も盛んです。
水産業はリアス式海岸の静穏海域や岩礁に恵まれ、あわび、さけなどを「つくり育てる漁業」の先進県となっています。
岩手県で800年も受け継がれてる伝統の手漉き和紙の東山和紙は、自然の色合いと、温かみのある風合いを持ち強靭な紙質なので、障子紙をはじめ、書道用紙、賞状用紙、色紙、名刺、はがき、便せん等幅広く利用されています。
岩手県は、自然資源や文化資源を生かした産業を中心に、地域経済の活性化に取り組んでいます。
将来に向けて、産業の多角化や観光資源の開発など、幅広い取り組みが進められています。

岩手県は、日本の東北地方に位置し、豊かな自然や歴史的な建造物、伝統文化が豊富な地域です。
このような特徴的な観光資源を持ち、観光客に人気があります。
岩手県の自然は、岩手山や八幡平などの山々が特徴的で、夏には綺麗な青色に輝く奥州市の胆沢ダムや、温泉地としても知られる花巻市の湯治場温泉など、様々な景色が楽しめます。春には桜や芝桜、秋には紅葉、冬には雪景色など、四季折々の美しい景色も人気です。
岩手県最高峰で南部富士岩手山を中心に広大に広がる山々。その山々に囲まれるように「平泉文化」を代表とする歴史と文化を物語る史跡が点在しています。さらに県内には温泉郷が数多く点在し、観光客を魅了しています。
沿岸部は三陸と称され、 海岸は多種多彩な地形を有し、新鮮な魚介類も有名です。
春は桜で花見、夏は海水浴、秋は紅葉、冬はウィンタースポーツ、加えて盛岡さんさ踊りなどの伝統的なお祭もあり、年中を通して楽しめるのも岩手の魅力の一つとなっています。

県内には岩手大学や岩手県立大学大学など、高等教育機関が複数存在しており、教育環境が充実しています。
地域によっては、伝統文化を学ぶための特別活動や、スポーツなどの部活動においても力を入れており、多様な教育が展開されています。
主な大学として岩手大学では、主に人文社会科学部、教育学部、理工学部、農学部があります。
さらに、大学院も設置されており、多様な研究分野で修士号および博士号を取得することができます。
岩手大学は、地域との連携や国際交流を重視しており、地域の発展や国際社会での貢献に寄与することを目指しています。また、地元の資源や自然環境を活かした研究や教育も行われており、地域との結びつきを強めています。

岩手県は少子高齢化や若年層の都市流出、後継者不足による廃業など、深刻な課題に直面しています。
同時に、新たなイノベーションや産業の変革が求められる時代になりました。こういった時代の流れに対応するため、岩手イノベーションベースが設立されました。
この拠点は、起業家の成長を支援し、先輩起業家の経験やネットワークを活用しながら、起業家同士が切磋琢磨する場を提供しています。さらに、国際的な起業家組織であるEO（Entrepreneurs’ Organization）との連携も行い、岩手からイノベーションを起こす流れを促進しています。

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