福島県
福島県は、日本の東北地方の南部に位置し、全国で3番目に広い面積を持つ県です。県内は阿武隈高地と奥羽山脈によって「会津」「中通り」「浜通り」に分けられ、異なる気候風土のもと、3つの地域がそれぞれ魅力的な発展をしています。東京からもおおむね200km圏内にあり、アクセスも良好です。
特長
人口
県人口はおよそ180万人、地域特性を活かした積極的な人口定住政策を展開している。
人口
福島県は、人口減少問題に対応する県内企業と連携した就職支援、住宅購入支援、子育て支援などの政策を展開しています。
就職支援では、県内企業との協力により、若年層を中心とした求職者の受け入れを進め、地域内での就業機会を増やすことを目指しています。
住宅購入支援では、県内外での情報発信や、住宅ローン利用者への減税措置等を行い、住宅購入のハードルを下げることで、地域内での住民定着を促進することを狙っています。
子育て支援では、地域に根ざした保育園・幼稚園・学校を充実させ、育児環境の整備を進めることにより、若い世代の子育て環境を整えることを目指しています。
また、外国人観光客の誘致や国際交流も進められています。
加えて、県外での情報発信や、定住を目的とした移住者向けのイベント等も行われており、外部からの人材の人材流入を目的とした積極的な政策が展開されています。
立地・交通
福島県は、交通網が整備され新幹線や高速道路などで主要都市へのアクセスが容易。福島空港もあり、物流業界への進出も進んでいる。
立地・交通
福島県は、日本の東京から北東に約200kmの場所に位置しています。
新幹線・在来線、高速道路など、多くの交通網が整備されており、アクセスに優れています。
特に、東北新幹線は、福島市から南東方向へ伸び、東京と福島市を約1時間半で結ぶことで、交通利便性が高くなっています。
また、福島県は、西部地域と、太平洋に面する東部地域に大きく分かれており、周辺地域との交通の要所に位置しています。
さらに、福島空港があるため、関西方面や北海道へのアクセスも容易です。
このような立地条件の良さから、福島県では、物流センターや物流拠点の設立、物流業界への進出も進んでいます。
産業
農林水産業を中心に、医療・介護、ロボット・エネルギー、観光など多岐にわたる。震災により打撃を受けたが、復興・再生を目指す取り組みが進んでいる。
産業
福島県の主要産業は、農業・林業・漁業があります。
農業は、主に米や果物、野菜、花などの生産が中心で、近年はジャガイモの生産も増えています。また、県内には天然の森林が多く、木材や竹材、木製品の生産も盛んです。
漁業は、太平洋に面した浜通り地域が中心で、サバ、マイワシどの水産物が有名です。
さらに、県内には発電所が多く、エネルギー産業も盛んです。福島第一原子力発電所の事故後は、再生可能エネルギーの導入が進められており、太陽光発電所の建設や風力発電所の建設も増えています。
また、県内には自動車産業や電子機器産業もあり、特に自動車関連企業の進出が目立っています。
福島県はまた、観光業も盛んで、磐梯山や会津地方の歴史的建造物、温泉など多くの観光資源があります。
近年は、復興を支援するために「福島イノベーション・コースト構想」という大規模な復興プロジェクトが進められ、新たな産業の育成や人材育成、交流人口の拡大、情報発信などが行われています。
観光
福島県は美しい自然や歴史的建造物、温泉などの観光資源があり、ライブハウスや美術館、飲食店など多彩な文化体験も楽しめる。また、東北新幹線によりアクセスが良く、観光に便利。
観光
福島県は自然と歴史と伝統が残る土地です。
尾瀬の雄大な景色、白鳥が舞い降りる猪苗代湖からは大自然の豊かさに圧倒されます。
三春滝桜や花見山など花の名所も多数存在しています。
また、鶴ヶ城や大内宿にはかつての江戸文化を感じることができ、国の重要無形民俗文化財の相馬野馬追や会津田島祗園祭では昔ながらの伝統が脈々と受け継がれています。
アクアマリンふくしまや會津藩校日新館のような観光と教育の両面を兼ね揃えた体験施設も多く、県内各地には温泉が湧き出ており、スパリゾートハワイアンズのように温泉を利用した大型レジャー施設もあります。
さらに、恵まれた気候により全国有数の米どころでもあり、日本酒づくりも盛んで県内各地に酒蔵があります。ソースカツ丼や喜多方ラーメン、白河ラーメンなどご当地グルメも豊富にあります。
またフルーツ王国としても有名で、桃や梨、さくらんぼ、林檎など季節ごとに新鮮な果物を楽しむことができます。
大学
福島大学・福島県立医科大学など、福島県の復興・再生に貢献するため、研究・教育に力を入れている。また、産学連携や地域社会との連携も重視し、地域の発展に寄与することを目指している。
大学
福島大学: 福島県唯一の国立大学であり、環境・エネルギー、放射線医学、災害科学等の分野で高度な研究成果を上げています。
福島県立医科大学: 放射線医学の分野で高い評価を受け、福島原発事故に関する研究も積極的に行っています。
会津大学: 情報科学やロボット工学、エネルギー科学等の分野で、産学連携を重視した実践的な教育を行っています。
これらの大学は、福島県の復興・再生に貢献するため、研究・教育に力を入れています。
また、産学連携や地域社会との連携も重視し、地域の発展に寄与することを目指しています。
福島イノベーション・コースト構想
市民協働のまちづくりを実現するため、地域住民による地域振興および地域課題の解決を目的として主体的に組織された団体。
福島イノベーション・コースト構想
「公益財団法人福島イノベーション・コースト構想推進機構」は、構想推進の中核となる法人として、福島県によって平成29年7月25日に設立されました。
福島・国際研究産業都市(イノベーション・コースト)構想は、原子力災害により失われた産業基盤の復興を目指しています。
廃炉の推進やロボット開発・実証、エネルギー関連産業の新産業の創出、農林水産業の再生、人材育成や研究者の定着などが重点分野です。
また、周辺環境整備にも取り組んでおり、福島県と連携して、プロジェクトの具体化を行い、産業の集積、人材育成、研究者の定着、復興・再生、社会経済の発展に寄与することを目指しています。
注力領域
エネルギー
エネルギー・環境
再生可能エネルギーを核とした産業を育成・集積し、リサイクル技術開発も進める。
ロボティクス
テクノロジー
「浜通りロボット実証区域」を設置。航空宇宙産業の育成・集積に注力している。
一次産業(農業・漁業・林業)
農林水産
ロボット技術や環境制御システムを取り入れ、日本の農林水産業のフロンティアを目指している。
医療・ヘルスケア
医療
浜通りで医療関連産業の集積・新規参入を促進。販路開拓支援も実施している。
宇宙
宇宙・航空
航空宇宙産業の育成・集積に向けて、参入する企業の支援や産業を担う人材育成に取り組んでる。
その他
廃炉
福島第一原子力発電所の廃炉作業が安全かつ着実に進むよう厳しく監視を行っている。
施策支援
スタートアップ施策
施策 | 応募可能地域 | プレシード | シード | アーリー | ミドル | レイター | |
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